呼吸器は、
上気道と下気道に分類されます。
上気道はとは、耳鼻咽喉の事です。
下気道とは、気管支や肺ですね。
上気道からくる口臭については
「鼻が臭いと思う時」を読んでみて下さいね。
このページでは
下気道が原因の口臭についてお話しします。
気管支炎や肺炎などで
口臭が出る場合がありますが
どちらも咳が出るのが特徴で
咳により口内が乾燥する事がまずひとつ。
口腔内の乾燥により発生する口臭は
こちらのページを参考になさって下さい。
気管支炎や喘息の場合は、痰が
うまく出せずに溜まってしまいます。
また、炎症がひどいと膿が溜まってしまいます。
痰も膿も細菌のかたまりですから
滞在時間が長ければ、臭ってきます。
私は喘息持ちなのですが
調子が悪く、痰がひどい時などは
やはり「生臭いな～」と感じます。
粘り気の強い痰は、吐き出すと臭いです。
勇気のある方は、出して嗅いでみて下さい。
出した痰と口臭が同じニオイなのが
よくわかると思います。
肺炎は、ウイルスや細菌により
感染する病気ですが
歯周病菌から肺炎になる
「誤嚥性肺炎」という病気もあるのです。
歯周病単体でも臭うというのに
肺炎まで併発してはたまりません。
肺が悪いと、少し生臭い感じの口臭を感じます。
歯周病の臭いは膿や下水、腐った肉のような臭いです。
正しい歯磨きとプラークコントロールは
ここでも大事になってきます。
咳が長い間止まらなければ
慢性気管支炎や肺炎の疑いがありますので
まずは医療機関を訪れ、診察を受けましょう。
病気があれば、それを治す事により
いとも簡単に口臭が消える事があります。
自分の身体の声を聴き、健康を意識する事は
口臭改善にとても効果的です。
自覚症状がある方は、すぐに病院へ行きましょう。
呼吸器の病気は我慢すべきではありません。
本当に息ができなくなる事があるからです。
喉の奥から生臭さを感じた場合は
ガムなどで誤魔化そうとせずに
呼吸器科を受診されて下さいね。
