妊娠中は歯茎が炎症を起こしやすいため、腫れたり出血したりと、口腔内のトラブルが多くなります。
原因は「妊娠中の口臭」でも触れたように、ホルモンバランスの変動と唾液の変化、つわりによる歯磨きの減少、口腔内の汚れ
そして、食生活の変化などです。
ホルモンと唾液に関してはどうにもできない問題ですが、歯磨きや食生活、生活習慣などはコントロールすることがある程度は可能な範囲です。
妊娠中はお腹がすくので、間食が増えがちになりますよね。「間食はしない!」というのは無理ですから、食べる度に水でうがいをすることが大事です。
間食するごとに歯磨きをするのはNG!
磨き過ぎは、実は逆効果なんですね。1日3回、食後にできればOKです。
どうしても歯磨きできない時はガーゼなどで歯の表面を拭いたり、歯科用キシリトール100%ガムを噛む、という手もあります。
市販のキシリトールガムは甘味料が含まれていたり、キシリトールの配合率が低かったりで、虫歯予防効果はあまりないと言われています。
できれば妊娠中でも、一度検診を受けると良いですよ。妊娠中であることを告げれば、相応の対応をしてくれます。
例えば「診察台をあまり倒さないでほしい」ですとか「ちょこちょこ口をゆすがせてほしい」などですね。
歯科により対応も様々かと思いますが、心配な方は同じ妊婦友が通う歯科を紹介してもらったり
市や区で行う無料の歯科検診などにまずは行かれてみてはいかがでしょうか。
私は市の無料検診に行き、そこでお話しされていた歯医者さんがとても親切で分かりやすく、不安定な精神の時でも安心できたので
のちに市へ電話して、その歯医者さんのいる歯科を紹介していただきました。
妊娠中は歯周病や虫歯のリスクが上がりますし、虫歯菌は唾液で感染します。
安定期に入れば虫歯の治療もできますので、ひどくなる前の歯科検診は「母親が子供にできる愛情の第一歩」と考えれば、足も進むかもしれません。
歯茎からの出血や炎症も診てもらえますし、なんと言っても炎症や腫れがあったり血が出る状態の歯茎というのは、生ゴミ臭い口臭が出ますからね(^_^;)